【参加費無料・当日参加OK】8/26、27は妙見エリアへ!

妙見エリア

明日から最後のワークショップがいよいよ開催です!
ご予約無しで参加可能ですので、ぜひ妙見山までハイキングがてらお越しください。

今週末のワークショップはまさに最後にふさわしい豪華なラインナップ!これを逃すと次いつ体験できるかわからないワークショップばかりです。
そんなワークショップをアートプロデューサー木崎公隆の紹介文でご紹介していきたいとます!

まずは、「妙見山で描こう」の伊藤存さん。
http://www.noseden-artline.com/2017/event/05_art01/

刺繍の作品をはじめとして、アニメーション、粘土絵など色々なメディアを使って意識上に想起し間もなく移ろいゆくイメージの経緯というものを表現するアーティストさんです。

今回のワークショップは、妙見山にある普段、入ることのできないブナの原生林に入るのですが、そこに存在する動物の残り香を探します。
その動物がどういう動物かということを足跡、傷跡のサイズなどから想像し、足のサイズ、爪のサイズ、角のサイズなどを考え、体のサイズまで想像しながらリアルサイズに絵を描くということをします。もしかすると、現存する動物でないかもしれません。足が何本あるかもそれも想像して描いていく、というワークショップです。

僕は、山にあまり慣れてないので下見の時はあまり見つけることができなかったのですが、存さんは渓流釣りをされるのですぐに色々な「跡」を見つけておられました。歩くうちに目が人の目から獣の目になっていくような感覚になったように思います。
(木崎公隆)

伊藤さんは、現在石巻で開催されている「Reborn-Art Festival 2017」に参加され、先週から京都で始まった「アジア回廊 現代美術展」にも出展されています。伊藤さんと一緒に山へ入り、同じ景色を見ることができる機会なんてなかなかありません。

そして、先日ワークショップの内容が変更になったコンタクトゴンゾの「山サーフィン、妙見山カップ」。
http://www.noseden-artline.com/2017/event/05_art02/

コンタクトゴンゾは、肉体の衝突を起点とする独自の牧歌的崇高論を構築し、即興的なパフォーマンス作品や、映像、写真作品を制作するアートユニットです。とりあえず、パフォーマンスの映像を見てもらったらわかると思うので見てみましょう。

とても痛そうですが。コンタクトゴンゾを始めて見た時、そこの感覚を表現にするのか!と驚いたのを覚えてます。
今回のアートラインのワークショップは「山サーフィン」です。

妙見山の杉林の中にコースを作ることから始めます。早く降りるでなくかっこよく降りるというのが醍醐味だそうです。
都会でのワークショプではできない妙見山ならではのワークショップなので、我こそは!という猛者たちは是非是非週末、能勢妙見山に!
(木崎公隆)

コンタクトゴンゾも伊藤さんと同じく石巻で開催している「Reborn-Art Festival 2017」で作品を公開しており、さらに「Asian Art Award 2017」ではファイナリストに選出され、9月から始まる展覧会にも出展予定の話題のアーティストです。

次は、「写石」の大西伸明さんです。
http://www.noseden-artline.com/2017/event/05_art03/

大西さんは、物の表層をトレースする作家さんです。レプリカを作るわけではなくトレースなのですが、実物とトレースしたもので、物の存在というものはどういうものか?ということを鑑賞者に問う作品を作っておられます。大西さんの作品は写真では伝わらない凄さがあります。この作品どうなってるんだ?という疑問を僕も初めて見た時はびっくりしたのですが。

その超絶技巧な技を今回、ワークショップで体験することができます。大西さんのワークショップは実はなかなか受けることができなく、今回は昔からのよしみで特別やっていただけることになりました。
今回のワークショップは、石をトレースする「写石」です。ワークショップの受講者が、全く同じ石をトレースしていくというワークショップです。同じものがたくさんできるはずなのですが、そこに微細な差異が生じてそこに個性が乗ってくると面白いねという話を、下見の時にされてました。
(木崎公隆)

写経ならぬ「写石」とあって、なかなかにストイックなワークショップになるという話です。まさに修行的な時間になりそう。
大西氏のワークショップは開催されることがとても珍しいので、今回は本当に貴重な機会です。

そして最後は、「森の音の音楽会」のニシジマ・アツシ+村井 啓哲。
http://www.noseden-artline.com/2017/event/05_art04/

ニシジマさんは、実験音楽をされたり音の様々な側面を他の事物と類推して、サウンドオブジェなどを作られる作家さんです。村井啓哲さんも、サウンドアーティストでこのようなパフォーマンスをされたりします。

また、お二人はジョンケージの研究者でもあり、ジョンケージの展示のインストールをお二人が監修されたりしています。
この、サウンドアーティストのゴールデンコンビに今回能勢の妙見山でやっていただくのは、森の音の音楽会です。
チェロとかが来そうなタイトルではありますが、「音の」というのがキーワードです。

この音楽会は参加者が妙見山やその周りの森から音を集めてくる。その音は録音でなく、自分の中に『サワサワ』などのオノマトペにして録音する、そしてそれをマイクに通し、多重録音しながらリアルタイムに音楽ができていくというものです。たとえ、同じものを見たとしても人によってオノマトペの表現は変わるので、そこに人の個性などが入っていくという、環境とその場にいる人も含んだフィールドレコーディング&村井さんと西島さんの即興(インプロビゼーション)演奏が入ってくるという、見たことのない音作りと出来上がる音楽をそこで見ることができると思います。場所も星嶺会館と言うかなり音響が響きわたる場所です。素敵なサウンドスケープができること間違いなしだと思います。
(木崎公隆)

ジョン・ケージという人は、実験音楽家として前衛芸術全体に影響を与えている人です。ジョン・ケージの研究をされている2人がタッグを組んだこのワークショップ。「音を捕まえる」感覚を味わいにぜひお越しください。

明日は普段入れないブナの原生林に入ったり、妙見山の自然をすみずみまで満喫できるワークショップになりそうです。
お昼からのお天気予報も晴れです。ぜひハイキングがてら、妙見山まで遊びに来てくださいね。
みなさんにお会いできることを楽しみにしています!

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